日光軌道 2013帰還 |
「恐悦(きょうえつ)飛び越えの獅子」という。
寛永十三年(1636)、東照宮大造替が終了した時、三代将軍家光公が日光に社参し、新しくなった東照宮を見た時、この石の作品の出来栄えをたいそうお褒めになったという。
誉められたこの石の獅子は「恐悦至極でございます」と云った(?)ことから、「恐悦飛び越えの獅子」なのである。
画像をよく見ると、石の柵と獅子が同じ石から彫り出されていることが判る。
本当に良く出来ているのである。
ところで、今回のタイトルは「日光軌道」である。
4月24日、岡山から12時間以上の長旅で日光軌道が里帰りした。
実は、この「恐悦飛び越えの獅子」も岡山からやってきた。
岡山西大寺の築大夫という石工が、岡山から荷車の上で石ノミを振い、これら(1対です)を彫りあげたという。
それから、今回日光に里帰りした100型の車両と日光のオヤジ達が初めて出会った岡山市の岡山電気軌道東山車庫の近くには東照宮まであるのだ。
正保二年(1645)、岡山藩主池田光政が勧請した。現在は「玉井宮東照宮」という。
岡電の車庫の傍らの小高い丘の上にある。日光のオヤジ達も、去年の6月、今年の3月と2回参拝した。
というわけで、少しこじつけめいてはいても、日光と岡山は関わりがないとはいえないのだ。
岡山東照宮本殿
日光のオヤジ達の3回の岡山詣を経て、ついに4月24日を迎える。
日光軌道は、岡山から800km余、約12時間で、東北道の大谷PAに着いた。
大谷PAで仮眠中の日光軌道。4月24日午前5時30分頃。
大谷で午前6時過ぎまで待機し、先導車と合流して、東北道を宇都宮方面へ・・・。
東北道
東北道から宇都宮日光道路に入る。
ここでは、桜の花が日光軌道を出迎えるかのように咲き誇っていた。
再び、日光口PAで報道関係の準備が出来るまで待機する。
日光連山と日光軌道
日光軌道も45年ぶりの日光連山を見上げて、その感慨いかばかりのものだったのか・・・。
JR日光駅から東武日光駅と、かつての路線を通りつつ、新たな定住地の霧降高原チロリン村へ。
チロリン村では、興雲律院のご住職による諸魔退散の祈祷が行われ、いよいよレールの上に日光軌道がセットされるはこびになった。
クレーンで吊り上げ、慎重に作業が進んでいく。
雨の中の作業だったが、無事終了。
明日(5日)は、内部まで公開予定。
是非お出かけください!