Nipponを漂ふ 白水阿弥陀堂 |
福島県いわき市に、この「白水阿弥陀堂」はある。福島県唯一の国宝建造物である。正確にいうと「願正寺(がんじょうじ)」という真言宗智山派の所有になるらしいが、真言宗という雰囲気ではない。もっとも、真言宗の智山派とか豊山派というのは、後の時代のことだからこの阿弥陀堂の創建とは何の関わりもない。
永暦元年(1160)に、この地の豪族・岩城則道の妻が亡くなった夫の菩提を弔うため建立したのが、この白水阿弥陀堂であると伝えられている。岩城則道の妻とは、藤原清衡の娘とも、秀衡の妹とも言われる。
彼女は夫が亡くなると、剃髪して尼になり、白水の阿弥陀堂を建立した。
この阿弥陀堂は、平泉の中尊寺金色堂を模倣して建立したといわれている。白水という地名にしてからが「白+水」=平泉の「泉」からきているという説もあるのだ。
屋根は、栩葺き(とちぶき)で、優雅な反りが素晴らしい。
しかし、この「白水阿弥陀堂」は時代の変遷を見詰めながら、850年もの間、この地で美しく息づいている。
拝観時間
4月1日より10月日まで・・・AM8:30~PM4:00
11月1日より3月末日まで・・AM8:30~PM3:30
※受付は終了15分前です。
定休日
毎月第4水曜日
2月節分 3月春彼岸中日
8月お盆(12日~16日 24日)
9月秋彼岸中日
12月(25日~31日)、
第二水曜日、木曜日
入場料
大人 400円子供 200円
住所福島県いわき市内郷白水町広畑219 ℡ 0246-26-7008