Nipponを漂ふ 総集編 四国6 |
このスギの巨大さにはショージキ驚いた。
推定樹齢が3000年だそうである。
国道32号線を北上した大豊町という所に、この巨木はある。
「杉の大杉」と呼ばれる。
南大杉と北大杉の夫婦杉で、南大杉は根元の周囲が約20mで樹高は約60mだそうな。北大杉は根元の周囲約16.5m樹高約57m。日光東照宮にも推定樹齢800年以上というのがあるけど、一目で「負けた[E:down]」と思ったものね。
そして、突然ですが・・美空ひばりである。あまりに意外な組み合わせだが、これはこういう訳だ。
昭和22年、まだ美空和枝の名で地方巡業をしていた美空ひばりは、この大豊町で乗っていたバスが事故に遭い、九死に一生を得るという出来事を体験した。約1ヶ月の療養生活をこの大豊町で送った彼女は、高知市の病院に転院するとき、近くの八坂神社の境内に日本一の大杉があることを聞き、この神社にお参りをし、「私も日本一の歌手になります」と誓ったそうだ。その縁で、この八坂神社の入口の奥に、美空ひばりの死後、「大杉の苑」という公園らしきものを整備し歌碑と遺影碑を建立した。
つまり、この大豊町は美空ひばり所縁(ゆかり)の地でもあるのだ。
この「杉の大杉」を見た後、国道32号線を少し北上したところに、その食堂があった。
「ひばり食堂[E:smile]」。
浅墓にも、この食堂の大盛りぶりを知る由もなく、ラーメンとカツ丼のダブルセットを注文してしまった。
昼時で混雑していたため、高知の大学に在学中の女子大生とそのお友達と相席になったのだが、彼女達が言うことには、この店の大盛りは有名だそうである。
出された食事を残すなんて、今まで記憶にない。
その「ひばり食堂」を出て、出発しようとバイクのキックペダルに足を掛けたのだが、なんとも腰が痛む。しかし、前に進むしかない。
脂汗を浮かべながら、バイクを始動させ、再び走り出す。
そして、高知県から徳島県に入る。
吉野川
上の画像は吉野川沿いにあるすでに「大歩危」と呼ばれる場所にある喫茶店の駐車場で撮ったものだが、その珈琲店で「祖谷(いや)のかずら橋」のことを聞く。
「ここまで来たのなら、是非、ご覧になったらいかがですか」と、女主人の方に勧められる。
腰の痛みを考えると、今日はこの辺で1泊することに決めたので、とりあえず行ってみることにした。
再び大歩危のほうに戻るために、バイクのエンジンを掛けるときに気がついた。九州で走り出した時から1000kmになることに・・・。
ゆっくりバイクを走らせ1000kmで上の画像を撮ることができた。
そして、この日は大歩危の「まんなか」というホテルに宿をとったが、腰の痛みは増すばかりでとうとうバイクでの旅を断念することに決めた。1000km達成で、ある程度の満足の気持ちもあったのかもしれない。
3月26日、旅が始まって、ちょうど10日目である。