Nipponを漂ふ 総集編 四国1 |
宇和島付近の桜。
3月23日
八幡浜に1泊し、次の日(23日)宇和島経由で、高知に向かう。
一昨日、九州の阿蘇のうどん屋で、四国バイクツーリングが楽しい、と宮崎からのライダーに薦められたことも大きいが、もうひとつ、今年一月に亡くなった母の供養に四国の霊場をお参りするのも有りかな、とも思ったのだ。もちろん、八十八ケ所全部というのは不可能だし、とびとびにしかお参りできないが、なるべくたくさんの寺を訪れたいと思っている。そして、今回初めて42番霊場の仏木寺(ぶつもくじ)を訪ね、住職に、母の供養のため朱印を集め、それを仏前に供えたい、と伝えると、それは趣旨が違う、と諭されてしまった。朱印というのはあくまでも生きている人間の為のもので、亡くなった方にはこれ、と出されたのが納札(おさめふだ)と呼ばれるもの。これに、母の俗名・戒名・亡くなった時の数え年、そして「為 追善菩提」と書いたものを2枚用意する。この2枚の札をそれぞれ本堂と大師堂に納めるのだ。それだけではない。私の分もあるのだ。つまり、ひとつのお寺を訪れると計4枚の納札を書かなければならない。それから、寺 は幹線道路沿いにあるものは少ない。たいへんな回り道を強いられる場所もある。だから、「歩き遍路」ですべてを走破したエルネスト氏はたいしたものなのだ。今日も、息も絶え絶えという歩き遍路の方を相当数見かけました。
【3月23日の記事より】
四国八十八ヶ所遍路というのは、普通、第一番の徳島霊山寺から第八十八番の大窪寺まで順序よく廻るのだが、「逆打ち」といって、文字通り八十八番から逆に廻るやり方もある。
逆打ちの効用について、よく言われるのは次の二つです。
一つは、難度が高いので修行としての御利益が大きいということ。道中の道しるべは順回りに便利なように設置されているので、逆に歩くのはやっかいなのです。一般に何度も遍路を経験した人がチャレンジすべき上級コースとみなされているようです。
二つ目は、「弘法大師は今も生きている」という伝説に関連します。遍路をしているといつか弘法大師に巡り会えるといわれています。弘法大師は順回りをしているので、逆に歩いた方が巡り会う確率が高いというわけです。
【体験的 遍路百科】より
しかし、私の場合は、途中から逆に回り、都合の悪い場所は省略、というやり方で、当り前だがこの廻り方の呼び名はない。
それより、「歩き遍路」で第一番から第八十八番まで全てを踏破したエルネスト氏の記事がある。是非読んでみて欲しい。
遍路記録 1徳島県「発心の道場」4月5日~4月11日 7日間
遍路記録 2高知県 「修行の道場」4月12日~23日 12日間
遍路記録 3愛媛県 「菩提の道場」4月24日~5月6日 13日間
遍路記録 4 香川県 「涅槃の道場」5月7日~13日 7日間
出典「JB」より
この日は、佐伯からフェリーに乗れれば目的地だった宿毛(すくも)に泊まる。