古田佳子(ふるたよしこ)さん |
この方の民謡における受賞歴を記すと、優勝やら日本一の文字の羅列になる。
その中でひときわ光彩を放つのが・・・
2002 (財)日本民謡協会全国大会内閣総理大臣賞
2003 日本民謡フェスティバルグランプリ
こうした栄光に包まれてはいるが、初めから民謡一直線というわけではなかったらしい。お父上が尺八の名手という民謡的素地はあったものの・・・
「ロックが好きだったんです。たとえばプリンセスプリンセス」と、日光煉(ねり)羊羹吉田屋さんの店の片隅で照れながら話す。古田佳子さんは、日光の代表的な老舗「吉田屋」の娘さんでもあるのだ。
「でも、金沢明子さんが出てきたでしょう。それからですかね、民謡に興味がでてきたのは・・・それで、ヒッソリと誰にもわからない所で民謡を口ずさんでいました」
短大を卒業後、テイチクレコード民謡歌手八木沢栄久師に師事することになる。
それでも、まだ民謡への執着はなかったと言う。
その古田さんを民謡にのめり込ませるキッカケになったのは「日光山唄」である。
この「日光山唄」の大会が毎年行われるが、30位までが入賞となる。
その大会で古田さんは31位。これが古田さんを奮い立たせるきっかけになり、平成6年には見事日光山唄日本一にまで登りつめる。それからは、数々の受賞を受けることになる。
そして、民謡界に新風を巻き起こすべく、2005年には「WARAKU×T.C.Groove」を結成。また、胡弓、二胡、尺八、津軽三味線、パーカッション等を駆使した「舞琉華瑠(ブリューゲル)」のリーダーもつとめる。
CRT栃木放送では「古田佳子 和楽囃子が聴こえる」というレギュラー番組を持っている。
毎週木曜日PM0:10~ 再放送日曜日PM10:30~
その古田さんの所属する「WARAKU×T.C.Groove」と篠笛の狩野嘉宏さんのコンサートは小杉放菴記念日光美術館で9月22日に行われる。
それにしても、古田さんの話を伺いながら、出していただいたお茶と羊羹のコラボレーションを楽しみましたけど、これも素晴らしかったですね、Ernestさん。