2005年 04月 07日
弥生祭5・再びお囃子 |
このお囃子、東町は常磐津、西町は清元を基本とし、素人でも判る違いは三味線を使うか使わないかということである。
常磐津の東町は三味線を使う。
この囃子は本囃子と馬鹿囃子に大別することができる。
ここからは「日光市史」の記述から
本囃子は祇園囃子の系統のものと「深川数え歌」の如き篠竹を以って打つ、俗に「シノ」という神田囃子系統のものとがある。曲目としては「子宝・東山・おかね・宵神楽・あたか・汐汲・越後獅子・卯花・花の雨」などがあるが、東町・西町それぞれ常磐津・清元とその基本となる出自の相違から、その節調には多少の差異が見られる。
本囃子の他に新物と称して、比較的時代の新しいものには「お七・野毛山・深川・雨垂れ・四丁目」などがある。その他に「チリカラ」と称して大胴・附・笛・鉦などの主楽器を休ませる間、手替わりとしてつづける曲に「小鍛治・雛鶴三番叟・越後獅子」などがある。これらは小鼓、大鼓・三味線などで囃される。
(中略)
弥生祭における東町および西町の囃子方の慣習は次の通りである。
東町の場合は、自町内ー(本囃子)−下馬ー(馬鹿囃子)−中山通入口ー(本囃子)−二荒山境内ー(本囃子)−銅鳥居先ー(馬鹿囃子)−東照宮前ー(本囃子)−中山通ー(馬鹿囃子)−下馬ー随意囃子ー自町内。
西町の町内囃子は次のとおりである。
自町内ー(本囃子)−西参道入口ー(馬鹿囃子)−扇屋(?翁屋ではないか)ー(本囃子)ー銅鳥居先ー(馬鹿囃子)−東照宮前ー(本囃子)−中山通ー(随意囃子)−自町内。
なお、日光市の囃子中、東和町の囃子の曲目と屋台囃子楽器編成を付記する。
◦藤八 やや速めで調子のよい曲、三味線は二上りである。
◦宇とう 静かな曲で、三味線は二上り。
◦登夜舟 ややゆるやかで静かな曲、三味線は二上り。
◦吉原雀 鼓の囃子で調子のよい曲、三味線は二上り。
◦浜歌 軽快な感じのの曲、三味線は二上り。
◦八朔梅 しぶくて、しまりのある曲、三味線は三下り。
◦馬鹿囃子 別名アンババヤシとも呼ばれるリズミカルで力強い曲である。三味線による伴奏はない。この曲だけは、ある特定の場所のみで演奏され、他の所では、この囃子を演ずることはできない。
というわけなのですが、難しいことはさておき、雰囲気を楽しんでいただければということですね。
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弥生祭シリーズ
日光社寺案内
常磐津の東町は三味線を使う。
この囃子は本囃子と馬鹿囃子に大別することができる。
ここからは「日光市史」の記述から
本囃子は祇園囃子の系統のものと「深川数え歌」の如き篠竹を以って打つ、俗に「シノ」という神田囃子系統のものとがある。曲目としては「子宝・東山・おかね・宵神楽・あたか・汐汲・越後獅子・卯花・花の雨」などがあるが、東町・西町それぞれ常磐津・清元とその基本となる出自の相違から、その節調には多少の差異が見られる。
本囃子の他に新物と称して、比較的時代の新しいものには「お七・野毛山・深川・雨垂れ・四丁目」などがある。その他に「チリカラ」と称して大胴・附・笛・鉦などの主楽器を休ませる間、手替わりとしてつづける曲に「小鍛治・雛鶴三番叟・越後獅子」などがある。これらは小鼓、大鼓・三味線などで囃される。
(中略)
弥生祭における東町および西町の囃子方の慣習は次の通りである。
東町の場合は、自町内ー(本囃子)−下馬ー(馬鹿囃子)−中山通入口ー(本囃子)−二荒山境内ー(本囃子)−銅鳥居先ー(馬鹿囃子)−東照宮前ー(本囃子)−中山通ー(馬鹿囃子)−下馬ー随意囃子ー自町内。
西町の町内囃子は次のとおりである。
自町内ー(本囃子)−西参道入口ー(馬鹿囃子)−扇屋(?翁屋ではないか)ー(本囃子)ー銅鳥居先ー(馬鹿囃子)−東照宮前ー(本囃子)−中山通ー(随意囃子)−自町内。
なお、日光市の囃子中、東和町の囃子の曲目と屋台囃子楽器編成を付記する。
◦藤八 やや速めで調子のよい曲、三味線は二上りである。
◦宇とう 静かな曲で、三味線は二上り。
◦登夜舟 ややゆるやかで静かな曲、三味線は二上り。
◦吉原雀 鼓の囃子で調子のよい曲、三味線は二上り。
◦浜歌 軽快な感じのの曲、三味線は二上り。
◦八朔梅 しぶくて、しまりのある曲、三味線は三下り。
◦馬鹿囃子 別名アンババヤシとも呼ばれるリズミカルで力強い曲である。三味線による伴奏はない。この曲だけは、ある特定の場所のみで演奏され、他の所では、この囃子を演ずることはできない。
というわけなのですが、難しいことはさておき、雰囲気を楽しんでいただければということですね。
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by nikko0427
| 2005-04-07 06:41
| 弥生祭