2004年 11月 29日
日光の故実と伝説 |
この「日光の故実と伝説」は、このBlogを運営していく上で欠かせない参考書である。日光全域を網羅している。
著者の星野理一郎氏は明治17年(1884)日光生まれ。栃木県師範学校卒業後、日光市内の小学校や実業補習学校に奉職すること35年。
著書に「日光史」「精銅所50年」「日光の地質」「勝道上人」
昭和41年(1966)、日光市名誉市民に推挙される。
同年、死去。
日光出身の小杉放菴画伯とも親交があり、この本の巻頭の挿絵も放菴画伯の手によるものである。
この著書を読んでいて思うことは、年月と共に忘れ去られていく場所が多いということ。例えば、「石に金物・・・」で紹介した東照宮手水舎の金具の意匠は、少なくても昭和初期までは全国的に有名だったらしい。しかし、今では案内人も説明してはいない。様々な金物(金属)がありあまる現代では、説得力が無くなってしまったのだろう。
こういった、忘れ去られていく事柄を復活させるのもこのBlogの役目だと考えている。
by nikko0427
| 2004-11-29 07:10
| 日光の不屈の人