2004年 09月 18日
随身 |
金のびょうぶに うつる灯を
かすかにゆする 春の風
すこし白酒 めされたか
あかいお顔の 右大臣 山野三郎 作詞 河村光陽 作曲 昭和11年(1936)
しかし、この人形は右大臣ではありえない。歴史をちょっと齧ったことのある人なら、平安時代から身分の高い人が武器を持つことなどあり得ないことを知っていると思う。だから、この「たのしいひな祭り」の影響で「随身」を右大臣・左大臣と勘違いしている人もいるが、これはあくまでも随身なのである。最近は、人形屋さんも随身としているみたい。
さて、陽明門の随身の袴には桔梗の紋が付いている。東照宮には葵の紋は数え切れないほどあるが、桔梗の紋は随身の袴と陽明門の前にある鐘楼と鼓楼にしかない。そして、この桔梗紋こそ明智光秀の家紋なのだ。
この随身は虎の皮(虎は家康の干支でもある)の上に座っている。
この東照宮をプロジュースした天海が何かの意図(天海=明智光秀)を込めてここに桔梗の紋を置いたのではないかという説があるのだ。
今度、東照宮に来る機会があったら、御自分の目で確かめてみてください。
by nikko0427
| 2004-09-18 10:00
| 天海大僧正