2015年 09月 26日
奥日光紀行2015 Part2 |
これまでツキノワグマの姿を山で見たのは4回ある。
初めて見たのは釣りの時で、ヤツは上流から川の右岸をドシドシと降りて来た。漆黒というのが相応しい見事な黒い毛並みで、足が竦んだというよりもその姿に見とれていたのだと思う。
ヤツは30m位(これは曖昧でもっと離れていたのかもしれない)手前でこちらの存在に気が付くと、悠々と流れを左岸に渉り切り、森の中に消えて行った。
この後、もちろん近くにいた釣り人にも熊が出たことを知らせながら引き返したけれど、怖れとともにヤツの野性に少しだけ感動した覚えがある。
あとはキノコ採りの時だが、お互い不幸な遭遇は一度もない。
言えることは「熊が出た~~!」ではなく「オイラ(熊)の庭に人間がいた~~」ということだ。とは言っても、単独で山に入る時はロケット花火を持参しているのだから(鈴と違って人間の存在を知らしめるのではなく、熊を驚かす)、偉そうなことは言えない。
しかし、熊鈴は例えば尾根を挟んだり、風向きによって熊には聞こえない時があると思う。熊鈴を付けてキノコ採りをしていた時、尾根を越えて熊が真っ直ぐ我々(2人連れだった)のほうに駆けて向かってきたことがある。もちろん、我々の存在には気が付いていなかった。
そこで、首にぶら下げていたホイッスルを思い切り吹き鳴らすと、90度方向を変えて下の方に駆け去った。
沢の近くも沢音に鈴の音がかき消される恐れがあると思う。
だから、ロケット花火なのだ。
貴婦人(中央の白樺)は相変わらず凛とした佇まいである。
もう草紅葉も始まっていた。
ここから、木道を歩いて泉門池を目指す。
ここは随分前にスノーシューを履いて山友達のYossy氏と来て以来だ。
一年中、ここで暮らす水鳥もいるそうだ。
そういえば私も含めた地元の人間は、湯川を「ゆがわ」と濁って発音していた。ところが、バスの中で聴いた録音されたガイドの音声は「ゆかわ」と濁らない。聴いてみるかい?最近は「ゆかわ」で統一されたのかな。
「研究路」が広くなった所では多分地元のガイドが小学生に「例えばハチミツのように柔らかかったマグマが固まって出来たのが、あの男体山のコブ」などとやっていた。そうか、オッサンも勉強になった(笑)。
引率の先生に「昨日の午後、戦場ヶ原にいませんでしたか?」と確認すると間違いなくこの学校のバンダナだった。
もう少し秋が深くなって、紅葉が綺麗になったら、もう一度来てみるか。
by nikko0427
| 2015-09-26 05:52
| 日光の天然