再びの安楽寺、そして鬼押出し園 |
シルバーウィーク2日目の早朝、PCの高速道路情報を食い入る様に睨んでいた。
渋滞を回避し、楽しめる場所・・・この条件を満たすルートがあるか、ないか。
そして、選んだルートは、足尾経由の下道を通って、北関東自動車道の伊勢崎ICから高速に乗り、関越道から藤岡JCT、そして上越道、軽井沢近辺の渋滞は懸念されるが、そこさえ通り過ぎればスムースな走行が出来る、と踏んだ。
朝7時半に家を出た。そして、結果的には、この日の行程で渋滞に遭遇したのは、予想通り軽井沢IC近辺で、時間にすれば5分弱「ちょっと渋滞だね」という感じを味わい、軽井沢ICから続く左車線の車列を横目で見て、この日としては奇跡的な離れ業とも言うべき渋滞知らずのドライブだったのであります。
で、行き先は・・・といえば、今年6月に訪れ、いたく感銘を受けた「安楽寺八角三重塔」。
冒頭の画像の風景が見たかったのです。小高い場所の杉木立の向こうに屹立する塔は、鎌倉時代(年輪年代調査により、1289年【正應二年】に蝦虹梁用材が伐採されたことが判明した)から、見上げる人に感歎の声を上げさせたに違いないのだ。
前回もそうだったが、この木組みの見事さに呻るしかなかった。
決めておいたわけではないのだが、今回は、渋滞をいかに回避するかが命題のようになってきた。
同行者が「しばらくぶりに鬼押出しが見たい」とほざいたので、頭の中でルートをナビゲートしてみる。ただ、軽井沢を掠めなければならないのが心配だ。
安楽寺からは、昼食の場所を探しながらなので、下道の国道18号線を行くことにする。
沿道にあったラーメン店で昼食を済ませ、軽井沢方面になおも進む。
軽井沢に入ると、少し車が増え始めたが、まだ渋滞とは程遠い。
そろそろ、軽井沢の中心地に近づこうとした時に、「鬼押出し方面迂回路」という看板が出てきて、それに誘導されながら、気がつけば鬼押ハイウェイに・・・。
「鬼押出し園」は2回目だが、この溶岩の奇観が形成されたのが天明三年(1783)の浅間山の大噴火であり、比較的歴史が浅いことに驚いた。「天明の大飢饉」の原因のひとつがこの浅間山の大噴火だったのだ。
まさに鬼が押し出したような強烈な光景である。
東叡山寛永寺の別院ということになっている。昭和33年、堤康次郎が天明の大噴火の遭難者の冥福を祈るために建立したのが浅間山観音堂。その入口の門。
この後、日本ロマンチック街道と呼ばれる国道145号線をひた走り、沼田に抜ける。
ここまで渋滞なし。
沼田からは、県道62号線・沼田大間々線に入る。渋滞どころか車がほとんど走っていない(笑)。
大間々からは国道122号線で日光を目指す。
日光市清滝の「香楽」で夕食をとるが、ここだけが混雑気味(笑)。
同行者約2名の賛美の声(渋滞なしの奇跡に近いドライブに対しての)を浴びながら、レバニラ炒めを味わいつつ、生ビール中ジョッキをウグウグと飲み干したのだ。(ここからの運転は同行者・念の為)