日光IT都市化研究所4 |
14日と15日、日光IT都市化研究所では「八十歳代のおばあちゃん・おじいちゃんが先生をするインターネット活用講習」が行われた。
この模様は読売新聞栃木版でも紹介され話題を呼んでいる。
パソコン 80歳が指導 日光で講習会
市の委託を受けて、ITを活用した地域活性化を研究・企画している日光IT都市化研究所(日光市御幸町)が主催した。
講師を務めたのは、いずれも市内に住む織田金松さん(78)、高島文子さん(79)、神山藤枝さん(80)、星野米子さん(80)の4人。同研究所の講座に参加するうちにパソコン技術を磨き、今ではチャットはもちろん無料のIP(インターネットプロトコル)電話「スカイプ」も使いこなせるという。
2時間にわたったこの日の講習では、キーボードの打ち方やマウスの持ち方といった基本動作のほかに、実際に掲示板を使ったチャットを全員で体験した。
画面をのぞき込みながら、漢字変換の仕方などを熱心に指導した織田さんは、「インターネットは、思っていることを言えるのが魅力。みんなで市政に意見を言って日光を活性化したい」と語る。
また、同市足尾から参加した女性(73)は「以前、別のところで受けた講習は、教えるスピードが速すぎてついていけなかった。同世代の方ならこちらの身にもなってくれ、質問もしやすい」とうれしそうだった。
同研究所長の海老原武共栄大学国際経営学部教授は「パソコンを使うことが出来る80歳の人がこれだけいる所は、ほかに知らない。そういう方々に先頭に立って頂けば、ほかのお年寄りが覚えるきっかけになるし、外出が厳しくなる冬場の新たな生きがいになるはず」と、“シルバーパワー”に期待していた。