三重塔 2 |
8月にお伝えした三重塔の完成が近づいている。
前回書いたことだが
そもそもこの三重塔は「日光山縁起絵巻(輪王寺蔵)」によれば源実朝が建立し、場所は現在の二荒山神社境内三仏堂(この建物も二荒山神社境内にあった)の脇に建っていた。
正保二年(1645)、四本龍寺の東側に移築され、寛文四年(1664)に再建された。ところが、貞享(じょうきょう)元年(1684)十二月の火災で焼失し、翌貞享二年に再建された。
数奇な運命ともいえる変遷を辿っているが、今回の修理は予定通りに行きそうである。
この塔を遮蔽していた工事用のヤグラも大分低くなり、その全容を現しつつある。
たぶん、来週には完成するだろうから、またその時にこの三重塔を取り上げてみたい。