八王子千人同心日光在勤中手控日記Ⅱ |
この本は、安政二年(1855)五月から十一月まで武州多摩郡丹木村(現八王子市丹木町)居住の千人同心、三入太忠次(みにゅうたちゅうじ)によって書かれた、日光勤番中の日記である。
最初この本を図書館で見つけ読んでみたが、なかなか面白い。
当時、どういうルートで山内を見回ったかが判るし、ほとんどが「御別状無」で・・・つまり「異常無し」で毎日の日記が終っているが、画像の10月2日の記載は「安政の大地震」の発生を記している。「今夜四ツ鐘時大地震ニ而(にて)一同驚入申候」なのである。
この本は私家版で書店では買えない。この日記の著者三入太忠次の六代目の御子孫でありこの本の発行者である三入久男氏に連絡を取り、こころよく分けていただいた。
しばらくはこの本が座右の書になりそうである。