霧降川・玉簾滝 |
日本TVの「ズームイン!!SUPER」だったかその前の「ズームイン!!朝」だったかは忘れたけれどこの「玉簾(たますだれ)の滝」をとりあげたことがあった。
その時に、いかにもこの場所が秘境にあり道無き道を進まなければ辿り着けないという印象のコメントをアナウンサーがしゃべっていたけれど、そんなことはない。昨日取り上げた「丁字の滝」から歩いて5分。しかもこの滝の脇にはちゃんとハイキング径までついている。
この「玉簾の滝」は、丁字の滝が鬱蒼とした暗いイメージを示すのに対し、広闊な明るいイメージがある。
地図的にも、この玉簾の滝は霧降川本流にあり、丁字の滝は約150m下流の二俣で分かれる支流にある。
先程、日本TVのアナウンサーのコメントがオオゲサでハイキング径まであるということを書き、それはそれで本当なのだが、油断は禁物である。実は、私、この「玉簾の滝」の近くで東京からハイキングに来た若い女性三人を拾った(?)ことがあるのだ。
10年ほど前の禁漁が迫った9月。この霧降川を釣り上がり、そろそろ暗くなりかけたころに上流から悲鳴ともつかぬ声が聞こえる。近づいて行ってみると「助けて~!」という声も混じっている。少しあわてて沢の中を駆け上がると二十代と思われる女性が三人、泣きそうな顔でいる。事情を聞くと、大山からつつじヶ丘までのハイキングの予定だったのだが、途中どう行けば目的地に着くのか判らなくなってしまったそうだ。パニックに陥り、あたりは暗くなって来て絶望的な気持ちになっていたところに現れたのが「白馬の王子様」ならぬ「釣竿を持ったヘンなオジさん」だったわけだ(笑)。
この後、もちろん一緒につつじヶ丘まで戻り私の車で日光駅まで送りましたけど、山ではこういうことも起きるからハイキング径があるようなところでも気をつけましょう、という話なのです。
ところで、この娘さんたちと車に向かう途中、その中の一人が「もう、どんな悪い人でも構わないと思った」と呟いていたのですが、どういう意味だったのでしょうか?(笑)
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