2005年 03月 08日
路面電車・日光軌道7 |
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左:タブレットの交換風景
右:運転席・中央にタブレットが架かっている。
画像提供:むーさんの鉄道風景
もう半世紀も前の話になるが、私の周りの家々から木樽の箍が消える事件が頻発した。
その木樽というのは、当時、どこの家にもあった漬物用の樽のことで、物置の中にヌカミソの臭いとともに鎮座していたものだ。
犯人は、小学校低学年を中心としたガキ共である。
しかし、これは日光という地域、殊に日光軌道沿線のガキ共に見られる特殊性であったようにも思われる。
樽の箍を何に使ったか判りますか?
タブレットというものがある。画像の中に写りこんでいる輪のようなもので、これが単線であった日光軌道の運行上に非常に重大な役割を果たしていたのだ。
この輪状の根元のところに鉛で作られた型があり、これを配電盤のような所に入れると単線上には一つの電車しか通行できないという状況になり、衝突の危機から守られるのだという。
書いていても釈然としない部分もあるが、日光軌道の運行の安全を確保する上で重大な役割を果たしていた一件であったことは間違いない。
さて、ガキ共の話に戻ると、昔の遊びに電車ゴッコがあった。
縄で子供が数人入れる輪を作り、「出発進行~!」などとワメキながらワッセ、ワッセと小走りに歩き回る遊びである。
この輪電車が数組になった時には、先頭の「運転手」が必ず肩から斜めに樽の箍を掛けて進む。そして、他の電車とすれ違う時には、この箍を交換するのだ。だから、タガはガキ共の必需品であった。
日光軌道にも、交換場所が数箇所あり、必ずタブレットの交換をやっていた。
ガキ共はこのマネをしていたのだ。
それにしても、ガキ共はこのタブレット交換の意味を知っていたかどうか?
少なくても私は知らなかった。
そして今でも、はっきりと理解したわけではない。
日光軌道シリーズ
左:タブレットの交換風景
右:運転席・中央にタブレットが架かっている。
画像提供:むーさんの鉄道風景
もう半世紀も前の話になるが、私の周りの家々から木樽の箍が消える事件が頻発した。
その木樽というのは、当時、どこの家にもあった漬物用の樽のことで、物置の中にヌカミソの臭いとともに鎮座していたものだ。
犯人は、小学校低学年を中心としたガキ共である。
しかし、これは日光という地域、殊に日光軌道沿線のガキ共に見られる特殊性であったようにも思われる。
樽の箍を何に使ったか判りますか?
タブレットというものがある。画像の中に写りこんでいる輪のようなもので、これが単線であった日光軌道の運行上に非常に重大な役割を果たしていたのだ。
この輪状の根元のところに鉛で作られた型があり、これを配電盤のような所に入れると単線上には一つの電車しか通行できないという状況になり、衝突の危機から守られるのだという。
書いていても釈然としない部分もあるが、日光軌道の運行の安全を確保する上で重大な役割を果たしていた一件であったことは間違いない。
さて、ガキ共の話に戻ると、昔の遊びに電車ゴッコがあった。
縄で子供が数人入れる輪を作り、「出発進行~!」などとワメキながらワッセ、ワッセと小走りに歩き回る遊びである。
この輪電車が数組になった時には、先頭の「運転手」が必ず肩から斜めに樽の箍を掛けて進む。そして、他の電車とすれ違う時には、この箍を交換するのだ。だから、タガはガキ共の必需品であった。
日光軌道にも、交換場所が数箇所あり、必ずタブレットの交換をやっていた。
ガキ共はこのマネをしていたのだ。
それにしても、ガキ共はこのタブレット交換の意味を知っていたかどうか?
少なくても私は知らなかった。
そして今でも、はっきりと理解したわけではない。
日光軌道シリーズ
by nikko0427
| 2005-03-08 11:16
| 日光軌道