2004年 10月 04日
東照宮美術館 |
ここはもともと東照宮の社務所だったところ。この建物には大きな特徴がある。
それは、尺貫法ではなく、メートル法でこの建物全体が造られていることだ。だから、普通一間(1.8m)のところは2mになる。
昭和3年、この旧社務所は建設された。その当時の藤巻宮司は「神職は烏帽子や冠を被り、装束も横にかさばる。普通の間尺では合わない」と言って、メートル法が採られたらしい。
昭和4年、横山大観、中村岳陵、堅山南風、荒井寛方などが約70日間、社務所の一室に泊まりこんで、社務所内の障壁画を完成させた。
その障壁画を、現在は一般公開し、美術館としている。
それにしても、贅沢なことだ。今の時代、一流の画家を集めて同じようにしたら、その費用は?
※右の画像は、堅山南風(現在の「鳴き竜」を描いた人)の「花籠」
中は横山大観「朝陽之図」
by nikko0427
| 2004-10-04 05:25
| 日光の薀蓄