2004年 09月 30日
栗石(くりいし) |
この栗石、水を吸わない。だから苔がつかない。積み重ねれば雑草も生えない。湿気をコントロールすることにより、周りの建造物の保存にも役立つ、というわけだ。
今市市内を流れる鬼怒川支流砥川(とがわ)で採取されたもの。
毎年、ゴールデンーウィークの5月3日、栗石の間のゴミの大掃除が行われる。参加者は日光市の東町・西町の各自治会から割り当てられた相当数の市民たち。この行事を「栗石返し」と呼ぶ。
江戸時代から続く行事である。江戸時代はもちろん強制労働。
しかし、そのころは日光の住民たりとて立ち入り禁止の聖域に入門を許され、東照宮・大猷院の結構を見ることができたのだから、楽しみのひとつであったと、思うのだ。
by nikko0427
| 2004-09-30 17:18
| 日光の薀蓄